2025.01.06 ひと休み
豆知識その36「除菌と消毒」
新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
まだまだ季節風邪が流行中…。しっかりと対策していきたいですね!さて、除菌と消毒の違い、説明してと言われると…?
Tさんの発表
「除菌」とは細菌などを対象物から取り除くことです。手すりを拭いて菌を減らすのも、石鹸で手を洗って菌を減らすのも除菌です。「消毒」は細菌などを殺す、または影響が出ないレベルまで数を減らす、あるいは無毒化・無力化させることです。消毒は薬機法で医薬品もしくは医薬部外品に使われる言葉とされており、雑貨などに消毒という言葉を使うことは禁じられています。除菌はその逆で、医薬品や医薬部外品には使えません。除菌と消毒にはこのような違いがありますが、共通するのはすべての細菌などの微生物を除去または殺菌、もしくは無力化できるわけではないという点です。また、同じ除菌でも純水、ノンアルコール、アルコールなど成分に違いがあります。肌荒れなどが気になる方は、純水やノンアルコールを選びましょう。消毒をうたったウェットティッシュは顔などに使用しないほうがいいそうです。
ちなみに、「殺菌」は菌を殺すことですが、何をどれだけ殺すか、というニュアンスは含んでいません。10種類中1種類の菌を殺しただけでも殺菌は殺菌です。消毒と同様に、薬機法で規制されている言葉でもあります。
「抗菌」は除菌とも消毒とも違い、繁殖を抑制することです。ただ、殺菌同様どの菌であったり数であったり、というニュアンスは含まれません。
「滅菌」は菌などを死滅させることを意味します。除菌や消毒、殺菌、抗菌よりも強力です。ただ、ヒトを滅菌することはできません。ヒトを滅菌するには細胞ごと殺さなければならないからです。滅菌という言葉は医療機器などに用いられます。 このように、除菌や消毒だけではなく、殺菌、抗菌、滅菌といった言葉にも違いがあります。正しく定義を理解しておくと、商品を選ぶ際に役立つかもしれません。
【オリーブオイルをひとまわし より】