社内報

2024.01.19 ひと休み

豆知識その22「防災頭巾」

今年は元日から、大きな地震があり驚きましたね。被災された方々にはお見舞い申し上げます。一日も早い復興をお祈りいたします。

さて、12月3日(日)防災訓練に何らかの形で参加した方、大勢いらっしゃると思います。また、静岡では「小さい頃は持っていた!」という方がめちゃめちゃいると思う・・・のですが。懐かしさもありつつ。     Aさんの発表

静岡で幼少期を過ごしたほとんどの人が知っている防災頭巾。学校では避難訓練の際に頭に被り、普段は座布団や背もたれのクッションとして使用していることが多い。実はこの静岡において馴染みのある防災頭巾、全国的にみるとどこの幼稚園や学校にも存在する物ではないそう。   防災頭巾は1970年代以降、東海地震への備えで関東や東海を中心に普及した。 普及した地域には偏りが見られ、2019年3月末時点で防災頭巾やヘルメットを備蓄している公立学校(中学高校なども含む)は静岡市が78%、東京74%。2003年に三陸南地震や、11年に東日本大震災が起きた宮城県では、これを契機に次第に広まり、仙台で60%、仙台を除く宮城県は45%。しかし、青森13%、岩手11%、秋田5%、山形8%、福島18%と浸透していない地域もみられる。   防災頭巾は、落下物から頭を守る機能だけを見れば帽子以上ヘルメット未満だが、頭だけでなく顔や肩まで、火災の火の粉や飛散したガラスから守れるのは利点がある。 また、東日本大震災時に宮城県の小学校で、頭巾が防寒具やまくら代わりとしても効果を発揮した実例もある。しかし、頭を守るには、ヘルメットの方が避難用具として適しているのではないかとの声もあがってきている。防炎たれ(しころ)付きなら火の粉なども防げる。保管場所や装着の難しさは工夫次第で克服できるとして、横浜市などで頭巾からヘルメットに切り替える動きが出ているという。 これに関して国は、【多様な災害リスクは地域によって異なる。判断を各自治体に任せた方が良い】と考えているようだ。学校防災のアップデートはどこが責任を持つのか、曖昧な現状も浮かび上がる。            【河北新報ONLINEより】