社内報

2025.05.30 ひと休み

豆知識その41「ピンク色のウサギ」

みなさん、白い画用紙とクレヨンを渡され、”ウサギを描いて!”と言われたら?

Hさんの発表🐰

子どもはなぜウサギを描くときにピンク色にするのだろうか。

ヒトと動物の関係学会という学会が発行している“動物観研究”という雑誌に帝京科学大学アニマルサイエンス学科の研究による次のような論文が掲載されている。(2007年12月号)

まず予想としては、①白では塗った気がしない②白地の紙に白い絵を描いても映えない③デフォルメされたウサギの絵がかわいらしいので色をつける などがあげられている。

実験として子どもたち仕様の異なる塗り絵を用意して色をつけてもらった。【①ウサギと同じ白い動物(白鳥や羊)②白地ではなく色のついた台紙③かわいらしくないリアルなウサギ】 そうすると、リアルなウサギや色のついた台紙の塗り絵では白や茶色の本物に近いウサギが増えた。白鳥や羊はピンクに塗られることは少なかった。よって、ウサギがピンクに塗られる一因として、ウサギのかわいらしいイメージや白い紙の影響が示唆された。しかし、依然として多くの子どもたちがウサギをピンクに塗った。この塗り絵のデータによると、男の子よりも女の子がウサギをピンクに塗る傾向があった。また、学年が上がるにつれて、ピンクの塗り絵は減っていった。よって、子どもたちのオモチャや服のウサギのイラストからウサギ=ピンクと刷り込まれ、学年があがるにつれて本物のウサギを知り、塗り絵の塗り方も変わっているのではないか。しかし、この研究ではそもそもウサギグッズのウサギはなぜピンク色なのかには触れられていない。やはりかわいらしさの強調なのだろうか。

【Yahoo!知恵袋2009.7.12ベストアンサー】