社内報

2023.02.06 ひと休み

豆知識 その11「寒暖差アレルギー」

立春が過ぎ、春が待ち遠しい時期になりました。静岡在住の私たちが“寒い”と言うのも、雪国の方々には申し訳なく思いますが、寒いものは寒い。コロナウィルス、インフルエンザ、くれぐれも体調管理には気を付けましょう!今回は「寒暖差アレルギー」。耳慣れない言葉ですが、これも要注意です。          ☆Hさん発表より

 寒い戸外から温かい家の中に入った途端、くしゃみや鼻水が止まらなくなる…。こんなことありませんか?気温差が大きいときに風邪に似た症状が出るなら、それはもしかすると「寒暖差アレルギー」かもしれません。何か特定のアレルゲンに体が反応し、様々なアレルギー症状が起こるのが、いわゆるアレルギーです。一方、「寒暖差アレルギー」は特定のアレルゲンで症状が出るわけではないので、実際にはアレルギーではありません。温度差が大きくなるとその変化に体が適応できず、自律神経が乱れ、鼻粘膜の収縮、拡張の調節に影響が出ることによって起こる症状で、アレルギー鼻炎に似た症状が出るものですが、正式には「血管運動性鼻炎」と呼ばれるものです。●くしゃみが出たらなかなか止まらず長く続く●鼻水は無色透明で水っぽくさらさらとしている ●目にはかゆみや充血はない ●熱、微熱は出ない ●イライラしたり落ち込んだり、ストレスを感じることがある。このような症状が思い当たるなら「寒暖差アレルギー」の可能性アリです。アレルゲンであったり、ウイルス等の感染源であったり、原因がはっきりしている場合は、それに応じた治療により症状を抑えることができますが、寒暖差アレルギーは気温差などによって生じる自律神経の乱れが要因のため、対症療法で症状をやわらげ、自律神経が整うような生活を心がけるしかありません。予防法としては①できるだけ温度差を小さくする。温度差7度以上で症状が出やすくなるといわれています。太い血管が通っている首元、手首、足首などを意識的に温めるのも効果的です。②適度な運動を心掛ける。筋肉は体温保持に欠かせないものです。日常生活の中で無理なくできることから初めて、筋肉量を維持しましょう。③体を温める食材をバランスよくとる。気温差に負けない体を作るために栄養バランスの良い食事を心がけ、筋肉を作る「たんぱく質」をしっかりとることも対策になります。④お風呂に浸かってリラックスする。⑤規則正しい生活を心がける。などがあります。実際には寒暖差だけでなく、自律神経を乱すような刺激を受けることでも起こりえます。あまりにも症状が重かったり、長引いたりするようならば耳鼻咽喉科に相談しましょう。 

 (株)みやび トクトク情報より