2024.12.02 ひと休み
豆知識その34「ヒートテック」
冬の定番インナー。私、全部買いなおさなきゃいけないかも・・・みなさんも要チェックです!
身近な製品の豆知識をたくさん教えてくれる、Mさんの発表
ヒートテックは着用して動いているときに効果を発揮します。動いていない状態では着用していても寒さをしのぐことは難しいようです。着ているだけで暖かい衣類というのは誤った認識です。伸縮性がしっかり機能して肌により密着することも重要です。
人は何もしていない状態でも、少しずつ汗をかいたりして水分を体外に放出します。この体内から放出された水分が繊維に吸着し、その水分と繊維同士の摩擦によって熱を発生させる仕組みを「吸湿発熱」といいます。ヒートテックは細く薄い繊維で「吸湿発熱」の働きを最大にしています。体外に放出された水分をたくさん吸収しようとすると、多くの繊維が必要となりますので、生地は自然と厚手になっていきます。その常識を変える素材がヒートテックで、極細い繊維を使い、水分吸収量が多い化学繊維を新たに開発し、それを他の化学繊維と組み合わせることにより、薄い生地の開発に成功したそうです。
ヒートテックは水分を吸収し、熱を維持するだけでなく、効率的に水分を衣類の外に逃がす仕組みも備えています。暖かさだけを衣類の内側にキープしつつ、余計な水分は外に逃がします。この仕組みによって、余分な水分による不快感を伴わずに、暖かさを保つようになっているそうです。
そんなヒートテックは、洗濯を繰り返すと摩擦で繊維が傷み、伸びてしまいます。ヒートテックの販売元では、寿命の時期について明確には断言していません。ヒートテックを着用し、ヒートテックの効果が落ちてきたと感じた時や、生地の傷みが目立ってきた時など、各自で判断するように勧められているようです。ヒートテックの機能的な寿命の判断をするにあたっての基準は、1年程度が目安です。繊維の一部が飛び出して表面が細かく白っぽくなっていたり、襟ぐりや袖口が大きくのびてしまっていたり、色落ちが目立ってきていたり、適度な動きをしているときに、寒さを感じるようになってきていたら、寿命だそうです。
【shufuse より】