2024.12.16 ひと休み
豆知識その35「曲のイントロ」
年末に向けて歌特番も多くなってきたので、気にして聴いてみてください。
流行りの歌に疎くなってきたAさんの発表
『最近のヒット曲のイントロが短くなっている。』そんな説がまことしやかにささやかれています。
2020年の「シングルランキング」トップ10の平均イントロ時間は約13秒。その中に、歌いだしからはじまるイントロ時間0秒の曲が3つランクインしています(LISA「紅蓮華」、YOASOBI「夜に駆ける」、King Gun「白日」)。少し遡り2010年では平均18秒と、2020年の記録を5秒近く上回っており、10年間で楽曲の平均イントロ時間は短くなっています。
理由のひとつとして、定額サブスクサービスの普及が挙げられます。「膨大な音楽が、定額でいつでもどこでも聴き放題」という環境に慣れ親しんでいる音楽サブスクユーザーは「平均で 1時間あたり 14.65回」楽曲をスキップするといいます。スキップが癖づいてしまったユーザーは歌が始まるまでの時間を待ちきれず、それに応じて世の中で生み出される楽曲のイントロもカットされていったという流れが考えられます。
また、楽曲の流行指標がCDの売り上げ枚数やTVをはじめとするメディアでの取り上げ方から、YouTubeでのMV再生数やTikTokといったSNSでの”バズ”に移ったことも「イントロ短縮化」に関係しているでしょう。 自動再生される楽曲の冒頭を耳にしてすぐに「もっと聴きたい!」「シェアしたい!」と思ってもらうには、メッセージ性や物語性の詰まった箇所を最初に持ってくるのが合理的との考えが主流になってきているようです。
【データのじかんHP より】