社内報

2025.10.06 ひと休み

豆知識その48「プリンとカラメルソース」

プリンのカラメルソースは有派?無派? カラメルソースの役割とは・・・

Tさんの発表🍮

現在の日本で食べられているプリンの原型となった料理は、イギリスの「プディング」であり、元々はカラメルは入っていませんでした。海外では「プディング」と呼ばれていますが、日本に伝わった際に日本人が「プリン」と聞き間違いをしたことが、日本でプリンと呼ばれるようになった由来となっているそうです。

「プディング」は、イギリスの船乗りの間で食べられていた料理でした。考案されたのは16世紀頃であり、その当時のイギリスは船を使って海外へと進出していました。しかし、当然ですが16世紀には冷蔵庫などが無かったことから、船上では食べ物がすぐに傷んでしまい、航海中の食糧難は死に直結しました。そこで考えられたのがプディングです。余った食べ物を卵液と混ぜて蒸しあげることにより、限りある食料を無駄なく食べていました。

18世紀になると、フランスではデザートとして食べるプディングである「カスタードプディング」が誕生しました。これが現在の日本で食べられている「プリン」です。カスタードプディングには、加熱したことによって容器に張り付いてしまい、取り出しにくいという難点がありました。当時はナイフを容器に沿って入れることで、プディングを容器から切り離していました。しかし、どうしても容器にプディングが残ってしまい、形が崩れて見た目が悪くなってしまったのです。

そこで考案されたのがカラメルを容器にあらかじめ入れておくという方法でした。カラメルを入れてから卵液を注ぐことによって、プディングと容器の間にカラメルの層を作り、プディングを取り出しやすくしました。当時の西洋菓子にはカラメルを使うものが多かったそうで、プディングに入れられたのもたまたまだったそうです。もし西洋菓子にカラメルを使うことが主流ではなければ、プディングのソースは他のものになっていたかもしれません。 容器から取り外さないタイプの瓶に詰められたプリンなどには、実はカラメルは必要ないのですが、プリン=カラメルのイメージを重視して、カラメルを入れるようにしているそうです。

【雑学.comより】